いずれまた

 

番ぺご。
モブぺご前提。ただ番長にぺごを助けて欲しいから産んだもの。モブぺごを読んでしまったトウラマが生まれ、その結果です。

薄暗い路地裏。一線の希望さえ存在しない、社会の最低層が常に群れている場所。普段なら、雑に捨てられている生ゴミと酔っ払いしか近付かないところだが、今日は直斗から最近怪しい人物の出入が頻繁だという異常の報告を受けた話があって、さすがに仕事が忙しいため、という名探偵の頼みでここまで来た。

かわいい後輩がせっかく頼んできたし、自分も有給休暇で特にすることがないため、爽やかに応じた鳴上悠でした。

「ん...?」

ちゃんと周りを観察したが、もう夜と言っても相応しい時間段になったせい、朦朧でよく見えなかった。鞄から携帯を出そうした時、通りかかった車が放り出した光りで、隅に大きくて、人らしい物体が縮こまっているのを見てしまった。

「…っ!」

足早くその人の隣まで来て、ようやく様子を見ることができた。

......17歳くらいの少年だった。少し癖がある黒髪で、ひどく殴れた傷痕を外してはかなりきれいな顔だ。服が壊る寸前までボロボロで、全身に色んな傷跡があって、古いものは言うまでもなく、明らかに新しいものも付いている。この瞬間、悠が自分の血が一気に凍ってきたことを感じた。

一時さすがに反応できなかったが、ここ数年直斗の探偵事業を助けてきた甲斐があって、頭が段々冷静になっていた。

「っん、」

周りの雑音に無意識に気づいたなのか、少年の唇から苦しそうな吐息が漏れた。

…生きている。

なにことより大事なこの事実に気が付くことができて、悠は少しだけ安心した。

そっと手を伸ばして相手の額に触って、とんてもない熱さに驚く。

この子、すごく熱発してる……!

このまま放っておくと絶対取り付かない結果になる。最悪な結果を一瞬頭の中で通して、小さい声でごめんと言って、悠は少年を抱き上げる。外見と逆にすごく軽かった。少年の体が小さく震えていたことを感じた。

病院に送ろうかどうかも迷ったが、この状況を医者に説明することが極めて難しいのは明らかだ。幸いに悠は高校の時少しだけ医学を勉強したことがある。今はまず家に帰ってこの危機の状況を渡るのが先だ。

寒そうな少年に自分の服をかけて、急いで通りかかったタクシーを食い止めた。

「〇〇マンションまでお願いします」

物分りいい女性運転手にこっちの焦る様子が届いたか、車に入った途端、彼女は何も言わずにエンジンを発動した。

ようやくマンションに帰って、少年を自分のベッドの上にそっと下ろす。

時々漏れ出した吐息は苦しいままだ。外であまり見ることできなかった少年の体には、傷跡ばかりではなく、ドロドロで白くて、男が欲を放り出したあれによく似ている液体もある。

ーーそして、腕に青く変色した注射痕が多数。おそらく相当量な薬を打たれただろう。

悠は少年をこのさまに至らせた奴にひどく燃えた怒りを押して、感染を防ぐため、まず少年の体をきれいにすることを決めた。

プライバシーの侵害を心のなかで小さく謝罪しつつ、悠は少年のボロボロの服を脱がして、濡らした心地よいタオルで優しく彼の体を拭き始めた。

ーーついに、下体までたどり着いた。さすがにこれはまずいと猶予したが、昔大学の先輩によくわからない知識を仕込まれたせいで、後ろのあれに精液が入れたままだと病気が起こるということを知ってしまった。今だけはあのいつも考えてることが訳分からん先輩に感謝の気持ちを感じた。

悠は覚悟を決めて、少年の足を軽く分けた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

…覚悟以上に、ひどかった。主に罪悪感が。色んな意味で終わった気がする。

強大な精神力を持ちながら、さすがに悠も怯えを感じた。

額に濡らしたタオルをかけたまま、布団の中で静かにしてる少年の先より平穏な寝息を聞きながら、悠はやりがいがあったと思いつつ、自分も久しぶりにソファーで寝ることにした。

  1. 共1人收藏了此文字
只展示最近三个月数据